座学では身につかない「マネジメントの判断力」。知識と実践の壁を越える育成アプローチとは?

「育成しなきゃ」とわかっているのに、今日も自分でやってしまった——。この悩みの本質は意識ではなく、「時間配分の意思決定」という構造的な問題にあります。なぜマネージャーは知識があっても動けないのか。その原因と、判断力を養うための方法を解説します。


 

マネージャーの「忙しい」は言い訳なのか?

「育成が大切だとはわかっている。でも、今日も自分でやってしまった」

そんな声が、新任マネージャーを対象とした研修の現場で後を絶ちません。プレイヤー業務・承認作業・会議・部下対応……気づけば1日が終わり、「育てる時間がなかった」と自省する。このループを繰り返しているマネージャーは、決して少なくないのです。

しかし、この「忙しさ」は個人の意識の問題ではありません。構造的に発生している問題です。そして、その構造に気づかないまま「マネジメントの知識」だけを詰め込んでも、現場では活かしきれないのが実情です。

 

時間の使い方こそが、マネジメントの本質

マネージャーの仕事は、プレイヤー業務・育成・1on1・業務管理など、多岐にわたります。どれも重要であることは間違いありません。しかし、すべてに均等に時間を割くことは、物理的に不可能です。

では、何が本当のマネジメント力を決めるのでしょうか?

それは、限られた時間をどこに使うかの意思決定です。チームの状況を見極め、今この瞬間に最も必要なことに自分のリソースを向ける——この「時間配分の判断力」こそが、マネージャーの核心的なスキルです。

しかし、この「配分の意思決定」を、誰も体系的に教えてくれないのが現実です。

 

なぜ、時間配分を間違えてしまうのか

多くのマネージャーが時間配分を誤ってしまう背景には、次のような構造があります。

  • 緊急度の高いプレイヤー業務に意識が引っ張られやすい
  • 育成や1on1は成果が見えにくく、どうしても後回しになりがち
  • チームの状態によって「正解の配分」が変わるため、一律の「型」では対応できない

特に3つ目の点は見落とされがちです。「こういうときはこう動く」という知識は学べても、目の前のチームの状態を読んで即座に判断する力は、知識の習得だけでは身につきません。

 

バランス感覚は「体験」でしか養えない

「頭でわかっていること」と「判断できること」の間には、深い溝があります。

たとえば、プレイヤーとしての業務を優先すべき局面と、育成に時間を使うべき局面——どちらを選ぶかは、チームのフェーズや個々の状況によって異なります。この判断は、知識として学ぶだけでは身につかず、実際に選択し、結果を受け取り、フィードバックを得るという経験の繰り返しによってはじめて養われます。

しかし、現場でその練習をするには失敗のコストが高すぎます。部下のモチベーション低下、チームの成果への影響——マネージャーが「判断を学ぶ場」として現場を使うわけにはいきません。

そのため、安全な環境で「時間配分の意思決定」を繰り返し体験できる機会が、重要になってくるのです。

 

意思決定の「バランス感覚」を体で覚える研修へ

このような課題に対応するために開発されたのが、体験型マネジメント研修「Manager’s Dilemma」です。

参加者はチームを率いるマネージャーとして、疑似的な職場環境に置かれます。プレイヤー業務・育成・1on1・突発対応……それぞれの場面でリソースをどこに配分するかを、リアルタイムで判断し続ける体験を通じて、次のような力を養います。

  • チームの状態を観察し、今必要なことを見極める判断力
  • 「緊急ではないが重要なこと」に意識的に時間を向ける習慣
  • 正解のない状況でも迷わず動くための意思決定の軸

研修を受けた参加者からは、「自分がいかにプレイヤーに引きずられていたかを実感した」「選択の結果がすぐ見えるから、判断のクセに気づけた」という声が届いています。

マネージャー育成において、知識のインプットだけでなく「判断の経験」を提供することが、これからの研修設計に不可欠です。

もし、新任マネージャーの育成に課題を感じているようでしたら、体験型研修「Manager’s Dilemma」をぜひご検討ください。

 
👉️ Manager’s Dilemma の詳細はこちら

 
 

イマーシブ研修プロダクト

関連コラム

  • マネジメントの本質は「全員を忙しくさせること」。陥りがちな3つのNG行動とは?
  • 離職率を下げるカギは「マネージャー育成」― 昭和型マネジメントから脱却する方法
  • 「ロジカルシンキングは学んだ。でも、問題は解決できない」――”問題解決力”が伸びない本当の理由